アンプティサッカー初観戦!
10月1日と2日の2日間にわたって、川崎市の富士通スタジアム川崎にて
「第6回日本アンプティサッカー選手権大会2016」が開催されました。
日本のアンプティサッカークラブの頂点を決める大会です。
10月2日の二日目に、パラキート、早速カメラ抱えて観に行きました。
サッカー好きということもあってアンプティサッカーの存在は知っていましたし、
映像では時々見ることはありましたけど、実際にスタジアムで見るのは今回初めて。
かなりエキサイティングな競技だというイメージがあり、
実は結構緊張しながら恐る恐るスタジアムに足を踏み入れました。
がんばれムラサキ〜!!負けるなオレンジ〜!!
ちょうど5位決定戦、TSA FC vs 広島・静岡合同チームの試合が始まっていました。
決勝、三位決定戦の前とあって、まだ観客はまばらでしたが、
観客席からは大きな声援があちこちから響いています。うん、いい雰囲気!
「がんばれムラサキ〜!!負けるなオレンジ〜!!」
実はメンバーが大会参加人数に満たないチームもあって、それらのチームは
北海道&千葉や広島&静岡というふうに、複数の地域で連合チームを作って
参加しています。
そのため、どちらか片方のチームのユニフォームを選手が着ているため、
チーム名での応援ではなく「色」で応援していたんですね。
ちなみに紫は「A-pfeile広島AFC/ガネーシャ静岡AFC」混合チームです。
ガネーシャ静岡AFC について|ガネーシャ静岡AFC アンプティサッカーを応援する会
ムラサキの可愛い応援団たち(暑そう)
これ、この大会観にきて一番驚いたことなんだけれど、
アンプティサッカーの国内選手登録数(競技者数)は、
なんとたったの80人。
アンプティサッカーはキーパー1名フィールドプレイヤー6名の計7名。
今回の大会は6チーム参加しているので、試合に出ているだけで42名。
つまり、全国の登録選手の半数以上がスタジアムに集結していることになります。
さらに、今回は試合の中で見ることはできませんでしたが、
小学生のメンバーも含まれています。
それだけ、選手が少ない競技だということなんですね…。
そのダイナミックでメディアでは取り上げられやすいけれど、
実情はいろいろな問題があることを思い知らされました。
これがアンプティサッカーか!
さて試合です。
写真でその迫力を感じてください!
紫が広島・静岡連合チーム、オレンジがTSA FC。
それぞれ予選リーグ2連敗同士の対戦、どちらも1勝あげたいという気迫を感じます。
体全体をしなるように使う、体全体でのフェイント!
サッカーと違って遮る足が読みやすいので、攻守ともにさらに緻密な駆け引きが
要求されます。
クラッチで体を支え、遠心力をつけてのパス!
軸足の代わりになるクラッチ(杖)。選手はそれを手として巧みに使います。
ちなみにクラッチで故意にボールを触ったらハンド(反則)!
DFをかわす巧みなワンツーパス!
アンプティサッカーはフィールドプレイヤー6人で、
フットサルコートの倍近くあるフィールドを使います。
そのため、ワンツーパスや落としなどのプレイの重要性が高いんです。
なので見せ場が随所で訪れます。
広大なフィールドでパスワークばかりになるか思いきや、
実際は1対1の競り合いや駆け引きが多くて、観客はその激しさに息を飲みます。
体がまっすぐなので、フェイントが美しく、かつダイナミック!
そして全身を使って放つ強烈なシュート!
まっすぐ正確にボールを蹴ることも難しいはずですが、
急激な上下動の後にぴたりと静止して、正確なシュートを放ちます。
ゴールは通常のサッカーゴールよりも小さいので点は入りにくいんですが、
正確なキックのおかげで大きなスコアになる試合もあるんです。
生まれて初めてみる最初の試合は、
「これがアンプティサッカーか!」というか感じ。
あとは言葉で説明すればするほどチープになるくらい、
衝撃的でした(ボキャ貧)。
肝心の5位決定戦は互いに一歩も引かない試合展開で、スコアレスドロー。
勝負はPK戦に持ち込まれました。
すべての力を出し尽くして、立ち上がる気力も残っていない
A-pfeile広島AFC4番谷口選手。素晴らしいテクニックを見せつけてくれました。
PK前、監督が順番を指示します。緊張感が高まる瞬間。
PK戦。この時ばかりは観客席も静寂に包まれました。
結果、広島・静岡合同チームは惜しくも3-2のPK負けで6位が決定、
勝利は粘り強い守備を見せたTSA FC!!見事5位となりました。
試合後笑顔で挨拶するTSA FC GK梅原選手。表情に充実感が漂います。
観客席に向かって一礼。大きな拍手と「いいぞー!!!」の声。
選手も嬉しそうです。。
交代要員1名という厳しい条件の中、とてもいい試合を見せてくれたTSA FCの面々。
こうして、記念すべき初観戦1試合目はPK戦の末の決着となりました。
終わり際の両チームの爽やかな表情と、やりきった安堵感に
とても好感が持てた良試合でした。来年も期待しています!
②へ続く