パラキートのパラスポーツ日記

障害者サッカー中心のブログです。アンプティ、電動車椅子、ブラインド、CP(脳性麻痺)、デフ(聴覚障害者)、ソーシャル(精神障害者サッカー)、知的障害者など。そのほかパラスポーツもご紹介!

リーグ戦終了!〜第4回レオピンカップ観戦記④

 

1日目最後の試合は合同チーム同士の対戦

予選リーグ最後を飾るのは、合同チーム①(千葉・北海道・埼玉)と②(静岡・神奈川)の合同チーム対戦。互いに1敗同士の顔合わせで、どちらかが準決勝へ進みます。

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試合は序盤から会場を沸かせます。笛と同時に10#古城選手が突破を試み、それを15#若杉選手が引き倒す。重量級同士の迫力あるマッチアップで火ぶたが切られました。

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続くキャプテン8#根本選手の絶妙なFKは、走りこむ10#古城選手に惜しくも合わず。

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対する合同チーム②も、リスタートを15#若杉選手が自陣深くから48#柴田選手ロングフィード。8#根本選手ディフェンスを振り切り、タッチライン際でしっかり堪えた48#柴田選手は、中央に走り込んでいた34#田村選手の足元へ。しかし放たれたシュートは枠外に消えていきます。

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前半7分には10#古城選手が右サイドを駆け上がり、中央に切れ込んでシュート。また63#前澤選手が起点となり、10#古城選手50#笹山選手へパスを入れますが、35#香川選手の身体を張った守備でこれを阻止。

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自陣左サイドからの8#根本選手からのキックインは、正確な弧を描いて10#古城選手の元へ。ダイレクトで合わせたシュートは1#梅原選手が気迫で弾きます。

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合同チーム②も負けてはいません。前半12分には15#若杉選手がドリブル突破でCKを獲得、前半14分には敵陣深くまで入り込んだ48#柴田選手のあわやのラストパス。
しかしそのクリアボールを拾った前線の10#古城選手35#香川選手との競り合いを制し、ゴール前へグラウンダーのクロスを流し込みます。

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手を伸ばすGK1#梅原選手33#朝野選手の目の前をかすめ転がるボール。そしてその先にいたのは、前線で機会を窺い続けた50#笹山選手でした。慎重に放ったシュートは、あやまたずゴールへ!先制点は合同チーム①!!

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競技を始めて11ヶ月目。公式戦で初ゴールを記録した10#笹山選手。FC ONETOPに新しい歴史を刻んだ10#笹山選手は、噛みしめるように何度も両クラッチを天に突き上げます。

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動画もあげちゃう。

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この失点に合同チーム②は奮起。キックオフ直後、こぼれ球を拾った15#若杉選手は得意のドリブルで突進。お返しとばかりに強烈ミドルシュートを放ちます。GK#12前田選手は不意を突かれ、あわや後逸かというピンチに。

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その後も48#柴田選手15#若杉選手の連携を見せますが、フィニッシュまでいけません。
前半終了間際、8#根本選手が絶妙なキックインをGK手前の嫌な位置へ落とすと、弾かれたボールを50#笹山選手が落とし、10#古城選手が身体をひねってシュート。しかしこのボールはゴールを越えていきます。

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合同チーム②も、48#柴田選手の鋭いクロスが飛び出すなど惜しいシーンを作り出しますが、ここで前半終了。互いに見せ場の多い、息をもつかせぬ好ゲームとなりました。

後半

同点に追いつきたい合同チーム②は、開始直後の合同チーム①のセットプレーをしのぐと、15#若杉選手から35#香川選手とつないで、最後は33#朝野選手のシュート。しかしこれは枠を捉えません。その後FKを獲得するなど、積極的に攻めます。

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すると今度は合同チーム①が反撃。8#根本選手からゴール前の10#古城選手にボールが渡ると、張り付いていた31#渡辺選手を吹っ飛ばし63#前澤選手へ。その折り返しを45#野口選手が蹴りこみますが決められず。10#古城選手のキックインも、44#松田選手がダイビングボレーを狙いますが合わせられません。

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しかし畳み掛けるような攻撃が功を奏します。後半4分、44#松田選手の鋭いキックインが31#渡辺選手の体に当たり痛恨のオウンゴール。合同チーム①が2点差とします。

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なんとか食らいつきたい合同チーム②は、15#若杉選手がボールを奪い前線へ。30#小嶋選手がシュートするも、守備陣に阻まれます。

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合同チーム①の連続CKを凌いだ後半12分には、15#若杉選手が惜しいFK。するとその直後には15#若杉選手からのパスを50#小嶋選手が折り返し、31#渡辺選手がシュート!しかし25#前田選手、懸命のセービングを見せます。

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ここから試合が少しずつ荒っぽくなっていきます。

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15#若杉選手10#古城選手が激しく接触し、タンカで運び出される一幕も。

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その後も一進一退を繰り返します。後半15分、44#松田選手の放ったCKを走り込んだ10#古城選手がシュートしますが、ボールはクロスバーに当たって跳ね返り、無情にもゴールの外へ。一瞬入ったかに見えただけに、悔しさをあらわにする10#古城選手

 

互いに打ち合いの様相を呈していた後半終了間際でした。左サイドでボールを受けた10#古城選手がDFを振り切り、GK1#梅原選手との1VS1を制してシュート。

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引き倒され、ブロックされ続けて溜まっていた鬱憤をここで一気に清算した10#古城選手。勝負は決しました。
とにかく見せ場の多い最終戦、これぞアンプティサッカーというようなシーンが随所に見られる好ゲームとなりました。準決勝へ進んだのは合同チーム①、敗れた合同チーム②は5・6位決定戦でアフィーレ広島AFCとの対戦です。

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この試合で印象に残ったのは合同チーム①では10#古城選手。合同チーム②ではやはり15#若杉選手でした。10#古城選手は八面六臂の活躍でチャンスを演出し、1G1Aでチームを勝利に導きました。15#若杉選手は1戦目に続くMPP選出。チーム一丸で奮闘しましたが、15#若杉選手はダントツの存在感でした。
予選リーグ6試合が全て終了し、順位決定戦の組み合わせが確定しました。決戦は翌日。ここからはノックダウン方式で、さらに試合が白熱するのは間違いありません!

 

未来のアンプティフットボーラー集う!フレッシュマッチ開催!

予選リーグ終了後、今大会でアンプティサッカーデビューを飾った選手や小・中学生の選手、出場機会の与えられなかった控えメンバーによるフレッシュマッチが開催されました。若手や新人の育成に積極的なアンプティサッカーならではのエキシビションマッチ。あと5年、10年後には、ここに立っている選手たちが主力としてチームを率いる時代が来ます。言わば原石だらけのフィールドが、目の前に広がっていました。

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昨年のレオピン杯ではFCアウボラーダの7#石井賢選手が最年少得点、FC九州バイラオールの13#秋田真弓選手が女性としての初得点をあげ、今年はFCアウボラーダの9#秋葉海人選手が初の得点を記録するなど、レオピン杯はニューヒーローが誕生する大会でもあります。

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FC ONETOPGK小俣雄揮選手。日本選手権ではゴールマウスを守っているはずです。

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昨年のレオピンカップで女性選手として初の得点をあげたFC九州バイラオールの秋田真弓選手

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ガネーシャ静岡AFC奥光洋選手は笑顔でボールを追いかけていました。

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FCアウボラーダ今野浩選手AFCバンブルビー千葉の佐藤直美選手のマッチアップ。

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FC ONETOP中野昴洋選手バンブルビー千葉の福田柚稀選手のマッチアップ。

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予選リーグでは出場は叶いませんでしたが、バンブルビー千葉所属の福田柚稀選手はフレッシュマッチで得点を記録。先の成長を期待させる堂々たるプレイっぷりでした。

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和気藹々とした中に、真剣に競技に打ち込む選手たちの姿がありました。
まだ幼い選手たちもたくさんいますが、彼らがどのような成長を見せていくのか、真剣にボールを追いかけていく姿に、今後のアンプティサッカー界の明るい未来が見えたような気がしました。

 

⑤へ続く

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