パラキートのパラスポーツ日記

障害者サッカー中心のブログです。アンプティサッカー、電動車椅子サッカー、ブラインドサッカー、CP(脳性麻痺)サッカー、デフ(聴覚障害者)サッカー、ソーシャルフットボール(精神障害者サッカー)、知的障害者サッカーなど。そのほかのパラスポーツも紹介していきます!

希望が詰まった大会〜第4回レオピンカップ観戦記⑨

 

第4回レオピン杯王者は、FCアウボラーダ!

日が長くなったとはいえ、17時を過ぎると辺りもだいぶ暗くなってきました。2日間に渡る激闘の末に、FCアウボラーダの優勝で幕を閉じた第4回アンプティサッカー コパアンプティ・レオピン杯。その締めくくりとなる表彰式が行われました。

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選手たちの表情は皆一様。少し雨もぱらつくの曇り空で始まったこの大会も、表彰式が始まる頃には清々しいくらいに晴れて、まるで選手たちの想いがそのまま天気になったようでした。

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第3位:FC九州バイラオール
結果は悔しいですが、力強い魅力的なサッカーは観客を大いに湧かせ、魅了しました。日本選手権での王座奪還を期待したいです。

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準優勝:関西セッチ・エストレーラス
日本アンプティサッカー界の歴史に名を刻むまで、あとわずかのところで涙を飲む結果に。しかし、他のチームにも勇気を与える準優勝になりました。

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優勝:FCアウボラーダ
完成度の高さは今大会も健在。この先しばらくの間、その座を明け渡すことはなさそう。今秋の日本選手権で優勝し、年間王者の座を狙います。

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誇らしげにトロフィーを掲げる8#高橋選手!おめでとうございます!

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そして個人賞も発表されました。
敢闘賞は関西セッチ・エストレーラス、川西健太選手
彼の力がチーム準優勝という結果をもたらしました。ポーランド遠征では日本選抜にも名を連ね、日本のアンプティサッカーを引っ張っていく存在。今後が楽しみですね。

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得点王はFCアウボラーダ、エンヒッキ選手
日本選手権の時からそのプレーに魅了されていましたが、今回は撮影者という立場で、素晴らしいテクニックを至近距離から観ることができました。

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そして、大会の最優秀選手賞は、FCアウボラーダ、新井選手
チームの失点をわずか2点に抑え、決勝では決勝点のお膳立て。文句なくのMVPです。他チームの選手たちの祝福の声と大きな拍手が、長年尽力してきた新井選手の人望を表しているかのようでした。

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胸に様々な思いを秘めて、大会を後にする選手たち。去年の日本選手権から今大会に標準を合わせて心身ともに高めてきましたが、今日からまた再始動です。半年後には日本選手権、そして来年には4年越しのアンプティサッカーW杯が待っています。
アンプティサッカーに魅了された2日間。誰もいなくなった会場に去りがたい想いを抱きながら、私も会場を後にしました。

 

 

いろいろな魅力の詰まった、熱い2日間

中継では観ることのできない大会の裏側にも、たくさんの魅力が詰まっていました。ここでちょっとご紹介したいと思います。

ピッチ脇から見た、選手たちの素顔

ピッチ脇の至近距離では、選手たちの掛け声やつぶやきがよく聞こえてきます。
準決勝第一試合で、関西セッチGK23#北波選手がボールボーイに一言かけた「ありがとう」の声。準決勝という大事な場面で、炎天下の中じっと待ち続けるボールボーイたちへの配慮を見せた姿が非常に印象に残りました。

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FC九州バイラオールの3#前島宗平選手は、準決勝という大一番で出番がありませんでした。しかし、代わりに大きな声で選手たちを鼓舞し続けました。会場に大きく響き渡る声。「楽しもう!!楽しもう!!」それは選手だけでなく、会場の観客の心にも響いていました。

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今大会でデビューした選手たち

合同チーム①のメンバーとして戦った45#野口選手。彼は昨年の日本選手権でアンプティサッカーを知ってFC ONETOPと出会い、選手になりました。

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ネットで調べていくうちに、ある一人の選手の活躍に惹かれました。それが関西セッチ・エストレーラスの25#川西健太選手。そして今大会で、二人は対面を果たします。

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先ほども紹介した3#前島選手も、実は昨年の日本選手権の会場に観客として訪れていました。そして半年後、今度は観る側ではなく、観られる側としてピッチに立っていました。

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実は偶然、パラキートブログにも取り上げていました。今大会では悔しい想いをした前島選手。半年後はさらにパワーアップしてまたその姿を見せてくれるでしょう。

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選手それぞれにいろいろなドラマがあって、この大会に集結しています。そんな彼らの競技人生を垣間見ることも、アンプティサッカーの魅力の一つです。

 

ほかにも、この大会でデビューを果たした選手が何人もいます。彼らが今後力をつけて、アンプティサッカーをもっと盛り上げてくれる日を心待ちにしたいと思います!

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チームスタッフも選手と一緒に戦った

この大会を戦い抜いたのは選手だけではありません。チームスタッフも共に2日間を戦い抜きました。選手の一人一人に気を配り、一緒に喜び、共に涙し、時には激しくゲキを飛ばす。それは一つの家族のようでもありました。

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チーム一丸となって戦う。どの競技も同じかもしれませんが、アンプティサッカーにはその絆がより強く感じられるのは、私だけでしょうか? 

 

戦いの舞台を支えたボランティアスタッフたち

試合のスムーズな進行は、多くのボランティアスタッフの方々の支えによるものでした。雨天の中石膏でラインを引くスタッフたち。

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大会が終われば総出で原状回復。

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会場入り口にはアンプティサッカーの写真展示や、スポンサーブースも設置。アンプティサッカーをより深く知る事ができました。

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炎天下の中、水分補給にも気を配りながら役目をこなしたボールボーイたち。

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デフフットサル日本代表の船越選手もボールボーイを務めました。

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試合に秩序を保ち続けたレフェリー。今回の大会ではレフェリングに課題も多く見つかり、競技性向上のために後日国内初の審判講習会が行われる事になりました。

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そのほか、選手の体調をケアするトレーナーや救護スタッフ、そしてボランティアを管理するスタッフなども一緒になってこの大会を運営してきました。みなさん、素晴らしい大会をありがとうございました!


競技の魅力を知ってもらうために。運営の創意工夫

アンプティサッカーの魅力を伝えるために、運営の方々が様々な創意工夫をこらしていた今大会。会場に来られなかった方のためにライブ配信を行ったり、試合後の勝利者インタビューを行ったりと、大いに楽しませてくれました。

LIVE配信で大会の行方を見守った方はお聞きしたと思いますが、詳細でわかりやすい実況を担当してくださったのはMC担当の中出氏。2日間本当にお疲れ様でした。

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試合の合間にはチームの紹介も。

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各チーム、特色を自己アピール。彼らの自己紹介を聞いてご贔屓のチームを見つけた人もいるでしょうし、チームに入ってみたいと思った方もいるかもしれません。

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試合後は勝利者インタビュー。試合を終えたばかりの選手の声が聞ける貴重な機会。

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後ろではしっかりスタッフが衝立を支えていました。

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障害の垣根を超えた交流

今回、ボランティアスタッフの中にはデフサッカー&フットサル日本代表の姿もありました。異なる障害カテゴリの枠を越えて、互いを知り、協力し合う関係。障害者スポーツの横のつながりが急速に広がりつつあることを実感できる一コマでした。7月にトルコで開催されるデフリンピックに出場予定のデフサッカー日本代表監督、中山剛氏も参加。

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船越選手も慣れないクラッチに四苦八苦。とても楽しそうでした。

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デフリンピックに挑むデフサッカー日本代表の情報はこちら!

一般社団法人日本ろう者サッカー協会

http://jdfa.jp/

 

「観る」競技から「する」競技へ

大盛況だったアンプティサッカー体験会。クラッチを使ってボールを扱うことの難しさや楽しさを知り、選手たちと一緒に試合をする。観るだけではなく体感する事で、「障害者のための競技」と思われがちなこの競技の、「純粋なスポーツ」としての魅力を知ってもらえたのではないでしょうか?

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選手に大きな声援を送り続けたサポーターたち 

選手に声援を送り、勇気づけたサポーターの姿も印象的でした。

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色とりどりの横断幕とのぼりがはためき、選手たちを扇ぎます。

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競技場で実際に見て、聞いて、感じることで、より競技を深く知ることができます。次のチャンスはこの冬のアンプティサッカー日本選手権大会。会場は川崎スタジアム(予定)。少しでもこの競技に興味を持ってくださった方がいたら、ぜひ一度会場へ足を運んでみてください。きっと、帰る頃にはこの競技の魅力に引き込まれているはずです。

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(了)

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