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パラキートのパラスポーツ日記

障害者サッカー中心のブログです。アンプティサッカー、電動車椅子サッカー、ブラインドサッカー、CP(脳性麻痺)サッカー、デフ(聴覚障害者)サッカー、ソーシャルフットボール(精神障害者サッカー)、知的障害者サッカーなど。そのほかのパラスポーツも紹介していきます!

混戦!〜観戦記⑥ 第22回日本電動車椅子サッカー選手権【2016.10.22〜10.23】

 

勢いに乗れるか九州勢VS地元の利を活かせるか関西勢

 

準決勝もう一試合は、クラッカーズを倒して勢いに乗る

Nanchester United 鹿児島(九州1位)と、FCクラッシャーズを

接戦の末にかわしたRed Eagles 兵庫(関西2位)の対戦。

レインボー・ソルジャーVS奈良クラブ・ビクトリーロード戦を撮影していたので

前後半通して観戦することができませんでしたが、

Bコートと同じく、試合は大きな盛り上がりを見せていました。

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試合は前半終了間際。Red Eagles 兵庫が19#内海恭平選手の1点で先行。

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ここで印象的だったのは、両陣営のリラックスした表情でした。

大きな笑いもこぼれ、試合をのびのび楽しんでいるようです。

今大会通して、皆、試合を心から楽しんでいる様子がどの試合でも見られました。

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すべての仲間とともに。ハイタッチでピッチに送り出していきます。

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Nanchester United 鹿児島も、円陣を組んで気持ちを一つにします。

 

後半戦はNanchester United 鹿児島の10#東選手と、Red Eagles 兵庫の10#有田選手

エース同士がマッチアップ。両者の意地が静かに、激しくぶつかり合います。

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そして前半に先制点を叩き込んだ19#内海選手、後半戦も積極的に攻め込みます。

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この試合、イエローカードが2枚出る荒れた展開に。

イエローカードはサッカーほど出ないだけに、試合の激しさを物語ります。

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ギリギリの攻防。エース10#東選手が攻守にわたり、獅子奮迅の活躍を見せます。

Red Eagles 兵庫の急先鋒、4#上月一広選手と幾度も交錯します。

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試合はこのままタイムアップ。前半の虎の子の1点を守り抜いたRed Eagles兵庫は、

相手に付け入る隙を与えない完封試合で、ついに決勝の切符を手にしました。

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選手をたたえねぎらうコーチ。選手はコーチの期待に応え、安堵の表情。

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勝利したRed Eagles 兵庫のメンバーを、笑顔で迎えるNanchester United 鹿児島の

ベンチスタッフ。最後まで気持ちの良い試合を見せてくれました。

決勝は奈良クラブ・ビクトリーロード VS Red Eagles 兵庫、関西勢同士の対決です!

 

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準決勝 (B コート)RESULT

Red Eagles 兵庫(関西2位)1 VS 0 Nanchester United 鹿児島(九州1位)

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王者に何が起こったか

 

レインボー・ソルジャーとNanchester United 鹿児島の対決となった3位決定戦。

決勝進出は叶わなかったものの、メンバー5人で上位を目指してきた

Nanchester United 鹿児島。3連覇の可能性が潰えたとはいえ、

来年にむけて気持ちを切り替えておきたいレインボー・ソルジャー。

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レインボー・ソルジャーの長いミーティングが続きます。

集中力を高めている様子が伝わってきます。

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Nanchester United 鹿児島は気負いなし。肩の力が抜けた状態で試合に臨みます。

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試合は序盤から激しい打ち合いに。前半6分、10#東選手のシュートが決まり

Nanchester United 鹿児島が先制。

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準決勝に引き続きビハインドを追う展開となったレインボー・ソルジャー、

焦りはないものの、確実に攻勢を強めていきます。

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そして10#東選手のゴールからわずか3分後、6#内橋選手が執念のこもったゴール。

GKとポストのわずかな隙間をこじ開けるような破壊力のあるシュートを決め、

ゲームを1-1のタイに。ディフェンディングチャンピオンの意地を見せつけます。

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試合は後半に入ってもフルスロットル。

ゴールゲッターの6#内橋選手を封じに行くNanchester United 鹿児島。

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試合が激しくなってくるにつれ度々試合が止まり、審判から指導が入ります。

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そして後半9分、11#塩入選手の振り抜いたシュートはレインボー・ソルジャーの

ゴールを割り、ついに勝ち越し点をマーク。

11#塩入選手は値千金のゴールにこの表情を見せます。そして沸き立つベンチ!

 

自陣ゴールをひたすら守りきる13#野下小百合選手。高い集中力!

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攻め続けるレインボー・ソルジャー。意地のぶつかり合いです。

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10#北沢選手のシュートを11#塩入選手がブロック!

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ペナルティエリアへ突進する8#吉沢選手10#東選手がそれを阻みます。

そして試合はこのまま終了。3位はNanchester United 鹿児島、

昨年王者のレインボー・ソルジャー、失意の4位となりました。

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試合を終え、互いに称え合う両チーム。

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王者に何が起こったのか、今大会まさかの4位に終わったレインボー・ソルジャー。

しかし意外なことに、4位という予想外の結果に終わったことへの苦さよりも、

大会を終え安堵したような選手たちの表情が印象に残りました。 

もしかしたら、3連覇の重圧から解放されたのだからとにかく試合を楽しもう、

という気持ちで3位決定戦に挑んでいたのかもしれません。

 

Nanchester United 鹿児島は、優勝候補を次々撃破したことで成長に手応えを得て、

またレインボー・ソルジャーは来季に向け新しい気持ちで、再びそれぞれのホームへ

戻ります。来年はどのような試合を見せてくれるのか、とても楽しみになりました。

 

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三位決定戦 RESULT

Nanchester Unites 鹿児島(九州1位)2 VS 1 レインボー・ソルジャー

(北海道・関東2位)

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平均年齢対決!最年長VS最年少!

 

決勝前に、1回戦で敗退したチームとのエキシビションマッチが2試合行われました。

1試合は、敗退チームの混成メンバーVS SONIC〜京都電動蹴球団

そしてもう1試合はERST 広島M.S.C とスクラッチ香川の1戦。

 

パラキートは昨日アクシデントでほとんど撮影できなかったので、

再びERST広島を追いかけることにしました。

 

監督兼選手である10#中野選手キャプテンシーの光るシーンが随所に見られました。

試合前のシュート練習。10#中野選手の厳しく優しい指導の元、念入りに行われます。

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試合前には、20#シンヤ選手に指示を与えます。分かりやすく、丁寧に。

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対するスクラッチ香川。参加16チームの中でも、年齢層の比較的高いメンバーで

構成されています。監督は選手も兼任する25#宮脇孝芳選手

四国ブロック予選はレッドホエールズ(高知)を下して勝ち上がりました。

数少ない四国勢のためにも、四国ブロックとしての痕跡を残しておきたい今大会です。

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しかし、年齢が5倍も離れている相手と組するスクラッチ香川にとって、

ERST広島はやりにくい相手であることは間違いないはずです。なぜなら…。

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試合前の挨拶時から審判たちはすでにこの表情…。

クラッチ香川の面々は、なんとなくアウェー感を感じていたかもしれませんね。

観客も私もメロメロだったので無理もないですのが、公正な判定を期待します!

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かくして試合は始まりました。

年齢的にも、3人VS4人と人数的にも優位に立つスクラッチ香川。

しかし、コントロールに精彩を欠き、思うようにボールがつながりません。

対するERST広島は、10#中野選手が攻めに守りにと大奮闘。

小学生コンビへの指示をしながらの、まさに一騎当千の活躍!!

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試合中も常に二人から目を離しません。見守りながら、時には鋭く指示を与えます。

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もちろん小学生コンビも大奮闘。ベンチからの指示を受けながら、

忠実に役割をこなしていきます。

鋭いパスやシュートが持ち味の5#堀家芳文選手も思うように仕事ができません。

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厄介な司令塔25#宮脇選手へは徹底マンマーク

ベンチからの指示は「25番!!その赤い人について!!赤い人!!」

食らいつく10#シンヤ選手。「赤い人」25#宮脇選手、たじたじですw

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食らいつく!

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とにかく食らいつく!

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25#宮脇選手、前線の5#堀家選手へ絶妙なパス。それを5#堀家選手が強烈なシュート!

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公式戦2試合目の12#ケン選手がファインセーブ!!!

周囲の黄色い歓声(ベンチからの指示)とは裏腹に、手に汗握る展開です。

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途中審判からもルールについての説明を受ける12#ケン選手。一つ一つが勉強。

審判も公正な判定。職務を実直に全うしていきます!

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12#ケン選手のバックアップで10#中野選手も安心して前へあがることができるように。

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エース10#中野選手、相手が攻めあぐねている状況を決して見逃しませんでした。

なんと立て続けに大量3ゴールを挙げ、守備で貢献する二人に報います。

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予想外の劣勢に重苦しい表情のスクラッチ香川ベンチ。

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二人の守備のおかげで自由に動き、決定機を逸しなかった10#中野選手

その決定力から日本代表に選ばれたワールドクラスの片鱗を見ることができました。

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大量のアドバンテージを手にしたERST広島。

展開が少し楽になりましたが、まだまだ気は抜けません。

 

後半からは、GKポジションをしっかり守っていた12#ケン選手も攻撃に加わります。

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20#シンヤ選手にアクシデント発生!「止まった!」大声でベンチに訴えます。

ベンチに緊張が走った次の瞬間「あ、動いた…(^^」。

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これにはベンチも審判も、相手陣営すらも大爆笑。場の雰囲気が和みます。

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このままでは終われないスクラッチ香川、攻撃に転ずるシーンが増えます。

10#高島正貴選手の積極的な駆け上がり。しかしシュートに持ち込めない!

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26#近藤進選手のシュート!しかしこれもゴールをそれていきます。

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そして試合は終わりの笛を迎えます。軍配は3-0でERST広島M.S.Cに上がりました!

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皆が気力を振り絞った30分間。ERST広島に胸を貸す形になったものの、

終始自分たちのペースに持ち込むことができず決定機に見放されたスクラッチ香川。

試合への入りにくさ、やりにくさは多分に影響したかもしれません。

遠慮もあったのか、ERST広島へ強く当たりに行けなかったようにも感じました。

しかしこれは勝負事。

数的、経験的な有利を生かせなかったことは今後のチームの成長にとって課題ですが、

それは飛躍的にチームが強くなるための、大きなチャンスにもなるはずです!

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険しい表情の10#高島選手。目線の先のスコアボードを見据えて何を思う…。

 

一方、試合を終えてベンチを見やり、ホッとした表情の20#シンヤ選手

終始張り詰めた表情だった彼も、この時ばかりは子供らしい表情へ戻りました。

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応援してくれた観客席にぺこりと挨拶。もちろん実力での勝利ですが、

その可愛らしさにはほとんどの観客が虜になっていました。

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彼らのひたむきなプレーが話題性十分だったことはもちろんのことですが、

今大会、未来を担う若い選手が活躍したことは、長期間での成長の展望が

比較的難しい電動車椅子サッカー界において、とても大きな収穫になりました。

 

彼らが電動車椅子サッカーに情熱を注ぎ続け、それに続こうとする選手たちが

新たに生まれてくること、電動車椅子サッカーを通して生きがいを見つけ、

ポジティブになっていく人が増えることを願ってやみません。

 

さあ、いよいよ残るは決勝の1試合のみ!!

ついに日本一が決まります。

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エキシビションマッチ Aコート  RESULT

混成チーム 0 VS 0 SONIC〜京都電動蹴球団(関西5位)※引き分け延長なし順位つかず

エキシビションマッチ Bコート  RESULT

ERST広島M.S.C 3 VS 0 スクラッチ香川(四国1位)※順位つかず

 

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⑦へ続く