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パラキートのパラスポーツ日記

パラキートのパラスポーツとの出会い

悪夢!〜観戦記③ 第22回日本電動車椅子サッカー選手権【2016.10.22〜10.23】

電動車椅子サッカー 日本選手権

 

舞洲に潜む魔物

 

横浜勢対決をクラッカーズが勝利で飾ったその余韻に浸る間もなく、

すでに1回戦第二試合の準備が始まっていました。

第二試合、AコートはFCクラッシャーズ(中部1位)VS FINE(北海道・関東4位)

BコートはERST広島M.S.C(中国1位)VS 金沢ベストブラザーズ(北陸1位)。

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AコートのFINEは過去2回優勝の実績を持つ関東の古豪。

ピンク色のマシンを操る17#山上昌子選手が印象的なチームです。

かつては圧倒的な強さを誇る強豪チームでしたが、今大会は3名でのエントリー。

FCクラッシャーズは長野のチームで、優勝1回、ブロック予選では実に6回も

優勝を果たしているチームです。

Bコートの金沢ベストブラザーズは日本選手権の最高成績3位、

対するERST広島M.S.Cは16回大会で準優勝、今大会予選を優勝で上がってきました。

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Aコートの試合直前。左がFINE、右がFCクラッシャーズ。

FINEは個人的に注目しているチームでしたが、今回はBコートを優先。

 

実はパラキート、この大会でもう一つの目的がありました。

それは次の第二試合で登場するERST広島M.S.C、10#中野勇輝選手にお会いすること。

そしてその雄姿を写真に収め、お渡しすることでした。

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ERST広島M.S.C(以下ERST広島)監督兼選手10#中野選手

中野選手とはFacebookで繋がらせていただいたものの面識がありませんでしたが、

世界を知る中野選手にいつか直接お会いしてみたいと思っていました。

今回、それが叶うチャンスだったのです。

 

中野選手のブログはこちら↓

読んでいるとこちらも元気付けられるブログです!

エルログ!!電動車椅子サッカーチーム『エルスト広島M.S.C』公式ブログ☆:中野勇輝

 

果たして目の前には、スピードチェックを終えシュート練習を行う

ERST広島のメンバーが。真剣な眼差しの10#中野選手

そしてそのセンタリングを受けているのは…

 

…ん!小さい中野選手…?!

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…違いますね、12#ケン選手です。この日がなんと実戦デビューの大会最年少!

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そしてもう一人は20#シンヤ選手!ともに小学生での選手登録です。

小学生コンビは、10#中野選手コーチングを受けてシュート練習。

しかし、タイミングを合わせたり力強く打つことはまだ少し慣れていないようです。

チームスタッフのご両親が険しい表情で彼らの練習を見守ります。

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実は、今大会にエントリーしていた11#岩本裕選手が諸事情で

チームに合流ができず、残る3名で戦うという緊急事態になっていたのです。

しかし、選手入場を待つ彼らは、まさに小さな重戦車。

チームを率いる10#中野選手も小さく見えるほど、堂々とした面持ちでした。

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パラキートの勝手な不安をよそに、審判や金沢ベストブラザーズのメンバーは

優しい笑顔で選手挨拶。さて、楽しみにしていた注目の一戦が始まります!

その一戦を目の当たりにしながら、

寝不足気味のパラキートがシャッターを押す指は緩慢になっていました。

1試合目から相当長い時間連写してきたことに気づかないまま。

しかしこの時すでに舞洲の魔物は獲物を見つけていたのです。

 

前代未聞のアクシデント!

 

前半の出だしから金沢ベストブラザーズのペースで試合が進みます。

4人VS3人という数的不利な状況に加え、初戦ということでどうしても

ぎこちなさの出てしまうERST広島。

12#ケン選手はゴールを守るポジショニング、

20#シンヤ選手は練習のことを思い出しながらゴールを狙う役割です。

GKのビブスをきた10#中野選手GKとFPを兼務しつつ、

小学生コンビ二人が場に慣れるように丁寧かつ冷静にコーチングしていきます。

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一人3役をこなしながらチームを組み立てていく10#中野選手。

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戸惑いつつも、ベンチと10#中野選手コーチングに従いマシンを動かしていく

20#シンヤ選手。

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ゴールは割らせない!という気迫を見せる12#ケン選手。

 

しかし、北陸1位通過の金沢ベストブラザーズは、

相手がどのような状況であっても手抜かりはありませんでした。

同じくコーチ兼選手、司令塔10#城下歩選手が堅実な試合運びを見せます。

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それに呼応するように、11#城下由香里選手も鋭いパスさばき。

10#中野選手に仕事をさせません。

 

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そして前半早々、金沢ベストブラザーズにシュートが決まります。

ゴールを決めた7#畠幸江選手の弾けそうな笑顔!

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苦しい状況に陥るERST広島…

その表情を収めようとカメラのファインダーを向けた矢先…。

シャッターを押すとカメラから異音がし始め、次の瞬間、エラーメッセージが!!

急いでレンズを外してみると、なんと連写のしすぎでシャッターユニットが故障!

舞洲の魔物は、なんと選手ではなく私に牙を向いたのでした(苦笑)

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シャッターの羽根の部分が折れ曲がり、この場での応急処置は不可能だということが

一目でわかりました。もちろん代替カメラは持ってきていないし、iPhoneで撮影続行

するわけにもいきません。シャッターユニットが壊れるなどというアクシデントは

今まで経験がありませんでした。この状況では、今大会の撮影取材自体続行不可能。

大会は1日目、しかもまだ第二試合。ここで終わるのは幾ら何でも早すぎる。

 

しかしその時、開会式の様子がふと思い出されました。

そして「試合中の写真は貴重なので嬉しいもの」という選手の言葉も…。

今回取材申請したカメラマンは5人いるかいないか。

自分の下手な写真でも、アリーナから撮影した写真は貴重な記録なのだと

改めて思い直したのです。

 

カメラ店のある大阪駅まではタクシーと電車をうまく乗り継げば40分…。

この試合の後半戦、第三・第四試合を捨てれば、少なくともクラッカーズの

第二試合には間に合います。ERSTは大会2日目にもう一度チャンスが巡ってきます。

もうこの時点で「カメラを買い換えて戻る」以外の選択肢はあり得ませんでした。

 

…そして、12時すぎに大阪駅を目指して現地をでて、新しいカメラを買い求めて

再びアミティ舞洲へ戻ってきた時には、すでに16:30を回っていました。

 (道に迷ってました)

 

ベスト8出揃う

 

パラキートがカメラを壊してすったもんだしている間、大会はどんどん進み、

2回戦にコマを進めるベスト8チームが出揃っていました。

残念ながら応援していたERST広島は2-0で敗戦。

この時点で、ブロックごとの上位(1位・2位)勢がほぼ勝ち上がり、

中国ブロック勢、四国ブロック勢が姿を消すという状況。

前回ディフェンディングチャンピオンレインボー・ソルジャーは

内橋・北沢両選手のゴールなどで、今回もその攻撃力を見せつける結果となりました。

特筆すべきは、中国ブロックを2位(準優勝)で通過した廣島マインツ

8-0という大差で破ったNanchester United 鹿児島。

横浜クラッカーズにとってはドリームカップのリベンジマッチが実現する形ですが、

大量得点で勢いづく、非常に厄介なNanchester United 鹿児島戦となりそうです。

 

2回戦の試合は大会初日のうちに行われます。

ここからはさらに激しく、また戦略的にも非常に緻密な領域に入っていきます。

カメラ壊している暇などないのです(TωT

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一回戦終了時の試合結果一覧

 

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1回戦 第一試合(A コート)RESULT

横浜クラッカーズ (北海道・関東1位)4 VS 0 横浜ベイドリーム(北海道・関東3位)

 

1回戦 第二試合(B コート)RESULT

奈良クラブビクトリーロード(関西1位)2 VS 0 兵庫パープルスネークス(関西3位)

 

1回戦 第二試合(A コート)RESULT

FCクラッシャーズ(中部1位)7 VS 0 FINE(北海道・関東4位)

 

1回戦 第二試合(B コート)RESULT

金沢ベストブラザーズ(北陸1位)2 VS 0 ERST広島M.S.T(中国1位)

 

1回戦 第三試合(A コート)RESULT

Nanchester United 鹿児島(九州1位)8 VS 0 廣島マインツ(中国2位)

 

1回戦 第三試合(B コート)RESULT

Wings(中部2位)2 VS 0 プログレス奈良(関西4位)

 

1回戦 第四試合(A コート)RESULT

Red Eagles 兵庫(関西2位)6 VS 0 SONIC 〜京都電動蹴球団(関西5位)

 

1回戦 第四試合(B コート)RESULT

レインボー・ソルジャー 5 VS 1 スクラッチ香川(四国1位)

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④へ続く