アンプティ戦士、再び川崎に集結!
パラキートブログでアンプティサッカーを初めて紹介したのは昨年10月頭のことでした。当時アンプティサッカーの観戦自体が初めてで、我ながら初々しい記事を書いていたなと、今読み返してしみじみ思いますが…。
そして1年は早いもので、再びあの激闘の2日間が川崎の街にもどってきます。決戦の場はアンプティサッカーの聖地「富士通スタジアム川崎」。5月のレオピン杯から半年を経て、各チームが再び激突します。
昨年10月に開催された第6回日本アンプティサッカー選手権大会は、FC九州バイラオールとFCアウボラーダの2強が決勝で激突。延長戦にもつれ込む大激戦の末、FCアウボラーダが戴冠を果たしました。
雪辱に燃えるFC九州バイラオールは、今年5月のレオピン杯での王座死守を目指すも決勝を前にして敗退。代わって関西の雄、関西セッチエストレーラスが決勝に勝ち上がり、FCアウボラーダに肉薄するも涙を飲んだのは記憶に新しいところです。
昨年の第6回アンプティサッカー日本選手権大会の様子はこちら(全5記事)
今年5月開催の第4回Copa Ampteeレオピンカップの様子はこちら(全9記事)
レオピン杯で2強に割って入った関西セッチエストレーラスを始め、新たな勢力としてガネーシャ静岡AFC、FC1TOPの新興2チームを軸としたグループが出現。
彼らは単独出場こそありませんが、選手の補強が着々と進み、近い将来大きく躍進が期待されています。今大会は、日本アンプティサッカー界の潮流を変える転機になるかもしれないのです。
NEXT GENERATIONS!そしてあのチームがついに単独出場を果たす
日本アンプティサッカー界を牽引し続けてきた2強、FCアウボラーダとFC九州バイラオールは、他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇ってきましたが、その2チームに異変が起きています。
FCアウボラーダは今大会、若手選手を中心に出場機会の少ないメンバーを武者修行に出しました。その名も「アウボネクスト」。文字通りのNEXT GENERATIONSがアシルスフィーダ北海道、FC1TOPと連帯し、新生「合同チーム②」として船出します。
一方のFC九州バイラオールは大型補強を敢行。アフィーレ広島AFCのエースだった天川隼輝選手を獲得し、さらにレオピン杯から前島宗平選手、平川達也選手が合流し、選手層が一気に分厚くなりました。2強の大きな変化が今大会の結果にどう影響するのか、要注目です。
そしてもう一つの注目は、AFCバンブルビー千葉が満を持しての単独出場を果たすこと。合同チームとして出場を続けてきた同チームが、今大会ではかつての仲間とライバル同士に。
決勝トーナメントまで直接対決は実現しませんが、国内アンプティサッカーを盛り上げてきたAFCバンブルビー千葉にとって、この大会はクラブ史上に残る特別な大会になります。そして単独チームとして彼らがどのような結果を残すのか、見届けたいところです!
今大会の見所は…?
さて、今回の大会の見所、実は日本アンプティサッカー協会のサイトに寄稿させていただいています。ぜひ読んでね!…手抜きですみません(^^;
パラキートのパラスポーツ日記presents 試合の見どころ紹介 大会1日目第1〜第4試合 - 日本選手権特設サイト
パラキートのパラスポーツ日記presents 試合の見どころ紹介 大会1日目第5〜第9試合 - 日本選手権特設サイト
j-afa.jp
その中でも個人的に注目の試合をあげてみたいと思います。
第1試合(11月11日(土) 12:30〜 KICK OFF)
AFCバンブルビー千葉 vs 合同チーム①(ガネーシャ静岡AFC&TSA FC)
特設サイトでは重量級対決として紹介しましたが、実はこの顔合わせはレオピン杯の再現になります。
AFCバンブルビー千葉 古城暁博選手と合同チーム①若杉幸治選手のマッチアップは、その体格だけでなく技術・経験共に拮抗した大会屈指のガチンコ対決になりそうです。
アンプティサッカーの醍醐味とも言えるこのマッチアップ、見逃せません。
第3試合(11月11日(土) 13:50〜 KICK OFF)
FCアウボラーダ vs 関西セッチエストレーラス
5月のレオピン杯、夕暮れのピッチに崩れ落ち涙に暮れたあの悔しさを、関西セッチエストレーラスは忘れていません。歓喜と悲嘆の明暗分かれた5月の決勝戦が、早くも実現します。関西セッチエストレーラスは川西健太選手、冨岡忠幸選手がポーランド遠征の日本選抜組に選ばれるなど、チーム内の意識も高まっています。
対するFCアウボラーダもディフェンディングチャンピオンとして、また連覇に向けて絶対に落とせない初戦。要注目です!
第6試合(11月11日(土) 16:30〜KICK OFF)
合同チーム②(FC1TOP&アシルスフィーダ北海道&アウボネクスト)vs FCアウボラーダ
兄貴分のAFCバンブルビー千葉と袂を分かったFC1TOP&アシルスフィーダ北海道。去年暮れに選手1名からスタートしたFC1TOPは、この1年で登録選手5名にまで成長。AFCバンブルビー千葉との共闘で身につけた経験を武器に、大海に漕ぎ出そうとしています。そして戦友アシルスフィーダ北海道と今回も共同戦線を張り、若さみなぎるアウボネクストも合流、フレッシュな新生合同チームを結成しました。相対するは絶対王者FCアウボラーダ!船出の祝砲としては十分すぎる破壊力のチームを相手に、どこまでやってくれるのかが楽しみな一戦です。
注目の選手PICK UP!
もちろん全ての選手に注目してもらいたいですが、アンプティサッカー初心者におすすめなのは、エースナンバーに注目すること。ご紹介するのは、そんなチームのエースナンバー(9,10)またはそれに準ずる選手たちです。
ちなみに、選手の簡単な紹介をつけていますが、パラキートが勝手につけたものなので実際にプレーを見て確かめてください…。
15#若杉幸治選手(ガネーシャ静岡AFC)
静岡からやってきた猛る巨像
10#朝野和信選手(TSA FC)
チームに勢い与えるプレーが魅力
10#エンヒッキ・松茂良・ディアス選手(FCアウボラーダ)
日本にアンプティサッカーを持ち込んだ、アンプティサッカー界のレジェンド
10#古城暁博選手(AFCバンブルビー千葉)
スピード・タフネス・テクニック、三拍子揃った重戦車
25#川西健太選手(関西セッチエストレーラス)
今一番の注目株!日本の将来を担う若きエース
10#萱島比呂選手(FC九州バイラオール)
ポーランド国際大会最優秀選手、華麗な足技で切り裂くスピードスター
9#笹山哲選手(FC1TOP)
レオピン杯で初ゴール!アンプティサッカーの楽しさを体現する男
10#松田倫知選手(アシルスフィーダ北海道)
鮮やかな足技と巧みなドリブルが持ち味、大会きってのテクニシャン
9#角晃一朗選手(アフィーレ広島AFC)
チームにバランスをもたらすキープレイヤー
そして個人的にパラキートが注目する選手は…
AFCバンブルビー千葉 1#伊藤力選手
パラキートブログで以前ご紹介したGK伊藤選手。パラテコンドー日本代表として東京パラリンピックを目指す伊藤選手が。久しぶりにアンプティサッカーのピッチに帰ってきました。テコンドーのテクニックを携えて、バンブルビー千葉AFCの守護神としてその存在感をアピールできるか。
FC 1 TOP 7#野口敦史選手
今年に入ってFC1TOPへ加入し、わずか4ヶ月後にレオピン杯に出場したものの、悔しい思いを胸に成長を誓った野口選手。今回はチームの要としてさらなる重責を担います。昨年はインターネットで見ていた日本選手権ですが、選手としてピッチに立つ彼がどんな成長を遂げているのか、注目です。
アウボネクスト 12#石井賢選手
FCアウボラーダのみならず、日本アンプティサッカーの期待の星。小・中学生のアンプティフットボーラーが多く在籍する中、石井選手も即戦力の一人として、大きな期待をかけられる選手です。アウボネクストではチームを牽引する立場になります。
FCアウボラーダ 9#秋葉海人選手
5月のレオピン杯では複数得点をあげ、FCアウボラーダの主軸として活躍するまでになった秋葉選手。大柄な大人の中でも物怖じせず、軽快にかわしていく姿は必見。彼のプレイを通して、アンプティサッカーの未来を見ることができるかもしれません。
関西セッチエストレーラス 5#田中啓史選手
プレイスタイルに派手さはありませんが、関西セッチエストレーラスの骨格をなす役割の田中選手。攻撃&守備と目まぐるしくポジションを変え、チームに一定のリズムを作り、時には自分から果敢に仕掛ける、経験に裏打ちされたベテランバランサー。
FC九州バイラオール 6#松田隆洋選手
6月に開催されたポーランドでの国際大会に、日本選抜の一員として出場し、世界のレベルを肌で感じてきた高校生プレイヤー。負けん気の強さと勢いでチームを活性化し、若くしてチームでは欠かせない選手です。
アフィーレ広島AFC 4#谷口正典選手
さらなるレベルアップを求めて、チームを去った天川選手。エースを失ったアフィーレ広島AFCで一際奮起する谷口選手は、持ち前の運動神経を武器に、初めての予選突破&優勝を目指しチームを牽引します。
7回目を数えるアンプティサッカー日本選手権。どのようなシナリオが描かれるのか。変革の兆しが見え隠れする今大会、何が起こってもおかしくはありません。そして、これからの日本アンプティサッカー界を牽引するニューヒーローは誕生するのか。当日はLIVE配信も予定されています(詳細は日本アンプティサッカー協会HPをご確認ください)。その歴史的瞬間を見逃すな!
見どころもだけど、食いどころ、体験しどころもね
障害者サッカーの大会でエンタメ性に富んでいる大会って実は以外と少ないんですが、今大会は試合以外でも楽しめる要素があります。会場で試合をずっと見続けるのは大変…っていう方にも楽しんでもらえる、そんなアクティビティをご紹介しますね。
ご当地グルメでご贔屓のチームを見つけよう!キッチンカー
今大会に出場する9チームにちなんだ、9種類のキッチンカーが出店予定。アシルスフィーダ北海道はじゃがバター、AFCバンブルビー千葉はアサリ丼、関西セッチエストレーラスはたこ焼き…というふうに、チームの本拠地にちなむグルメが勢ぞろいです。提供数限定メニューもあるようなので、購入はお早めに…!
※11日&12日両日展開。なくなり次第終了(写真はイメージです)
お腹が満ちたら運動運動!アンプティサッカー体験会
ご当地グルメでお腹がいっぱいになったら、観客席でお昼寝…。ではなくアンプティサッカー体験会をどうぞ!パラキートは取材で何回かクラッチを使っての試合を経験してますが、これは痩せますwこの機会に、ぜひ競技に実際に触れてみてください。
体験会日時
11月11日(土曜日)14:40~15:00
11月12日(日曜日)11:00~12:00
当日受付 両日25人まで
(運営上の都合で変更になる場合がございますので予めご了承下さい)
かっこいいエンブレムステッカーを無料配布!
アンプティサッカーのチームエンブレムは、デザイン性が高くかっこいいものばかり。そんなエンブレムをステッカーにして、当日会場で無料配布するそうです。これはパラキートも欲しい!
第7回アンプティサッカー日本選手権大会開催概要------------------------------------
日時
2017年11月11日(土)予選リーグ 12:00〜
2017年11月12日(日)決勝トーナメント 9:30〜
j-afa.jp
LIVE配信が行われます。会場に足を運べない方も、
インターネットで観戦することができます。
youtubeライブは下記リンクから。
https://www.youtube.com/watch?v=kvNjbAGY4f8
<< 特設サイトからもご覧いただけます >>
http://j-afa.jp/championship/
会場
富士通スタジアム川崎
JR川崎駅・京急川崎駅よりバス約5分
徒歩約15分
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(了)
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