パラキートのパラスポーツ日記

障害者サッカー中心のブログです。アンプティ、電動車椅子、ブラインド、CP(脳性麻痺)、デフ(聴覚障害者)、ソーシャル(精神障害者サッカー)、知的障害者など。そのほかパラスポーツもご紹介!

【告知】第5回コパ・アンプティ レオピン杯いよいよ開催!

 

熱闘再び!大阪にアンプティサッカーの祭典が帰ってくる!

昨年5月に開催された第4回大会は、FCアウボラーダの優勝に終わったアンプティサッカー「コパ・アンプティ レオピン杯」。あれから1年、再び熱闘の2日間が帰ってきます。

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大会HPより引用

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第一回大会以来久しぶりの決勝に勝ち上がった関西セッチエストレーラスが、一歩及ばず悔し涙を流す、劇的な幕切れとなった昨年大会。パラキートがアンプティサッカーに心奪われた大会でもありました。

(過去記事はこちら↓) 

 

 

グループ分けも発表。A-pfeile広島が久々合同チームを組む!

今大会は単独3チーム、合同3チームの計6チームが出場。昨年12月の日本選手権で初めて単独チームとして出場を果たしたAFC BumbleBee千葉アシルスフィーダ北海道AFCと、ガネーシャ静岡AFCTSA FCとのタッグを組みます(今回は「合同チーム」の名称は無し)。
特筆すべきは、昨年のレオピン杯ではAFC BunbleBee千葉と、そして日本選手権ではFCアウボラーダ混成チームとタッグを組んだFC ONE TOPが、今大会ではA-pfeile広島AFCと合同チームを組む点です。新しい組み合わせがどんな力を引き出すのでしょうか?楽しみなポイントです。

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予選グループの組み合わせは以下の通り。

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グループA
FC九州バイラオール
AFC BumbleBee千葉+アシルスフィーダ北海道AFC
ガネーシャ静岡AFC+TSA FC

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グループB
FCアウボラーダ
関西セッチエストレーラス
A-pfeile広島AFC+FC ONETOP

 

気になる優勝争い。法則を打ち破るのはどのチーム?

注目なのはBグループ。昨年のレオピン杯決勝で素晴らしい試合を見せた「関西セッチエストレーラス」と「FCアウボラーダ」が同組に、そして初戦でいきなりの顔合わせです。昨年の日本選手権でも初戦で対戦しましたが、この時は1-0でFCアウボラーダに僅差で敗れた関西セッチエストレーラス。初戦が大会の行方を左右するだけに、今回も目が離せない一戦になりそうです。

気になる優勝争いに眼を向けてみましょう。過去の大会の経歴を振り返ってみると、面白い法則性が浮かび上がってきます。

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第一回レオピン杯 優勝:FC九州バイラオール/準優勝:関西セッチエストレーラス 

第二回レオピン杯 優勝:FCアウボラーダ川崎/準優勝:FC九州バイラオール

第三回レオピン杯 優勝:FC九州バイラオール/準優勝:FCアウボラーダ

第四回レオピン杯 優勝:FCアウボラーダ/準優勝:関西セッチエストレーラス

第五回レオピン杯…????

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第一回日本選手権 優勝:FCガサルス/準優勝:FC九州バイラオール

第二回日本選手権 優勝:FCガサルス/準優勝:FC九州バイラオール

第三回日本選手権 優勝:FC九州バイラオール/準優勝:FCガサルス

第四回日本選手権 優勝:FCアウボラーダ川崎/準優勝:FC九州バイラオール

第五回日本選手権 優勝:FC九州バイラオール/準優勝:FCアウボラーダ川崎

第六回日本選手権 優勝:FCアウボラーダ/準優勝:FC九州バイラオール

第七回日本選手権 優勝:FC九州バイラオール/準優勝:FCアウボラーダ

(FCガサルスはFCアウボラーダの前身)

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まるで示し合わせたかのように、FCアウボラーダとFC九州バイラオールが交互に優勝を分け合っています。ということは、第5回レオピン杯の優勝チームは…?そして関西セッチエストレーラスがそこへ割って入るのか。はたまた全く違うチームがこの法則を見事に打ち砕くのか。そんなタイトル予想をするのも今大会の楽しみ方の一つです。

 

大会の見所要チェック!

昨年の日本選手権大会の様子を見ながら、今大会の見所をパラキートの視点でおいかけてみましょう(一部昨年の第4回レオピン杯の画像が含まれています)。

 

予選Aグループ 第一試合(Kick Off11:00)
FC九州バイラオール vs AFC Bumblebee千葉 

昨年の日本選手権、予選リーグで対戦した両チーム。その時は1-0の僅差でFC九州バイラオールが勝利しました。今大会ではアシルシフィーダ北海道と再び合流するAFC BumbleBee千葉。彼らの力を得て、大きな壁、FC九州バイラオールを超えることができるか。 

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予選Aグループ 第三試合(Kick Off15:00)
ガネーシャ静岡AFC vs AFC BumbleBee千葉

設立から3年、毎大会ごとに着実に経験値を得ているガネーシャ静岡と、豊富な練習量と結束力の強さで
対戦するたびにド迫力なマッチアップを展開するガネーシャ静岡AFC 若杉選手と、AFC BumbleBee千葉 古城選手。二人のぶつかり合いはアンプティサッカーの醍醐味。

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予選Bグループ 第一試合(Kick Off12:00)
FCアウボラーダ vs 関西セッチエストレーラス

昨年のレオピン杯決勝、あと一歩というところで優勝を逃した関西セッチエストレーラス。日本選手権の初戦も1-0で敗れはしたものの、エース川西健太選手の不在にも関わらず1失点に抑え、着実にその差は縮まりました。そして近藤碧選手という新たな才能の発見も好材料。初戦、FCアウボラーダに土をつけることができれば、悲願の大会初優勝も見えてきます。

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予選Bグループ 第二試合(Kick Off14:00)
A-pfeile広島 vs FCアウボラーダ

今まで常に単独チームとして出場してきたA-pfeile広島は、今大会では過去にAFC BumbleBee千葉、FCアウボラーダと合同チームを組んだ経験のある、FC ONETOPと共同戦線を張ります。1年以上も対戦機会のなかった2チームの久しぶりの顔合わせはどのような結末を迎えるか、興味深いカードです。

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注目選手PICK UP!

選手のエントリーリストが発表されていないため、日本選手権後の各チームの戦力補強については未確認情報もあり、ここでは書くことはできません。今回は日本選手権の様子をもとに、今大会でブレイクする予感を漂わせる選手を中心にピックアップしてみました(一部昨年の第4回レオピン杯の画像が含まれています)。
今年10月に開催されるアンプティサッカーW杯メキシコ大会に向けて、大会直近のアピールの場となる今大会。本来なら代表候補選手や各チームのキーマンになる選手をご紹介するべきなのですが、幅広く競技の魅力を感じていただけるように、パラキートの独断で選びました。

 

FCアウボラーダ 秋葉海人選手

前回大会で鮮烈デビュー、FKを任されるなど話題をさらった秋葉選手。その活躍がフロックではなかったことは、昨年の日本選手権で証明されています。決勝戦FC九州バイラオール相手にFKを沈め、他にも随所に好プレーを見せた秋葉選手は、完全にチームの即戦力。この半年でどこまで成長したのか、要注目です。

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FCアウボラーダ 石井賢選手

2年前の第三回レオピン杯で小学生として初めて公式戦でゴールを決めた石井選手。そんな彼ももう小学6年生です。心身ともに成長期に差し掛かり、同年代の福田柚季選手ら、年の近いライバルがと切磋琢磨してきました。苦い経験になった日本選手権を経て迎えたレオピン杯、2年前の良い記憶をバネに今大会で飛躍を。

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関西セッチエストレーラス 近藤碧選手

昨年の日本選手権でデビュー。中学二年生(当時)ながら、大人を手玉にとるようなプレイスタイルは、会場を大いに驚かせました。ドリブルスピード、決定力、テクニック。どれを取っても素晴らしい、日本アンプティサッカー界を確実にリードする存在。

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関西セッチエストレーラス 佐々野妃沙選手

近藤選手と同じく日本選手権でデビューした女子高校生プレイヤー。プレイ時間は決して長くはありませんでしたが、関西セッチエストレーラスの歴史に名を刻んだ一人です。そして数少ない女性選手としても、その活躍に期待が高まります。

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FC九州バイラオール 天川隼輝選手

昨年のレオピン杯終了後、さらなる飛躍を求めてA-pfeile広島AFCから移籍。日本選手権では早速チームの中心となる活躍を見せ、その適応力も証明して見せました。今大会でアピールして、今年開催予定のアンプティサッカーW杯2018での代表の座をつかめるか。

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FC九州バイラオール 平川達也選手

昨年の日本選手権でGKデビュー。日本代表の東幸弘選手の背中を追う平川選手は、日本選手権のデビュー戦でも落ち着いたセービングを見せ勝利に貢献。チーム優勝を陰で支えました。今大会でも活躍が楽しみな選手です。

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AFC BumbleBee千葉 福田柚季選手

日本選手権のA-pfeile広島AFC戦で公式戦初ゴールを決めた福田選手。FCアウボラーダの石井選手に追いつくために練習を重ねてきた成果が実りました。このゴールをきっかけに、今大会でさらに活躍して大きな自信を掴みたいところ。

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AFC BumbleBee千葉 前澤寛選手

サッカー未経験者だった前澤選手。AFC BumbleBee千葉に加入して数年が経過し、チームの主戦力として必要不可欠な存在となった彼は、日本選手権で待望の初ゴールを決め、選手としての壁をまた一枚突破しました。飛躍の大会にできるか注目です。

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ガネーシャ静岡AFC 若杉幸治選手

猛る巨像、若杉選手。昨年のレオピン杯ではその突進力とテクニックで観客を沸かせました。反面、日本選手権では徹底的なマークに遭い不完全燃焼のまま大会を去ったその奥底には炎がまだくすぶり続けているはず。「不甲斐ないプレイを見せてすみません」と寂しげに語った彼が、再び大阪のスタンドを沸かせてくれることを期待しています。

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ガネーシャ静岡AFC 田村彰久選手

TSA FC組が多数を占めるチームの中にあって、「ガネーシャ静岡AFC」からキャリアをスタートさせた田村選手。良くも悪くも若杉選手に依存気味だった昨年のレオピン杯から、全体的なサッカーへとシフトした日本選手権を経て、チームは一段と変化しています。そんな中で求められる役割も多くなった田村選手の戦い方に、要注目です。

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A-pfeile広島AFC 片岡勇人選手

アンプティサッカーは、勝敗の行方や華麗なテクニックだけが魅力ではありません。両足を切断し、片足の義足をつけてピッチを駆ける、片岡選手。チームへの貢献度もさることながら、見る人全てに「人間の可能性」を感じさせてくれる選手です。

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A-pfeile広島AFC 野口敦史選手 ※FC ONETOP所属

FC ONETOP所属の野口敦史選手は、今回は紫のユニフォームを着て2回目のレオピン杯を戦います。公式大会デビューで「何もできなかった」とつぶやいた1年前のレオピン杯。自身の不甲斐なさに悔し涙を見せた日本選手権。そして巡り巡って再び、大阪の地に立ちます。

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深緑の5月を熱くさせるアンプティサッカーの祭典「レオピン杯Copa Amputee」 。5月19日〜20日の2日間、大阪・花博記念公園 鶴見緑地球技場にて、いよいよ今週末開催です。
アンプティサッカーを見たことがある方もない方も、ピッチで躍動する彼らの魂が激突する様を、ぜひその目で確かめてください。

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(了)

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